比較
比べてみました! ジェットオーブンvs他の加熱機器
食品工場で主に用いられている赤外線式コンベア焼き物機、ガスコンベクションオーブン、連続式フライヤーと比較しながら、ジェットオーブンの特長をご説明します。ジェットオーブンの処理能力の高さ、経済性、調理品質の高さがお分かりいただけると思います。
vs赤外線式コンベア焼き物機
① ジェットオーブンなら、
素早く焼成
赤外線式コンベア焼き物機の場合、食材の周囲には境界層(冷たい空気の層)ができるため、熱の伝達を遅くする原因となります。ジェットオーブンは境界層を吹き飛ばして食材の表面を直接加熱するため、加熱スピードは赤外線式加熱の2~4倍です。
② ジェットオーブンなら、
焼き上がりが安定
赤外線式コンベア焼き物機は、外気温度の影響によって、日により焼き上がりが変わるため、焼き上がりの調整をバーナ1本ごとに行う必要があります。また、部分的なバーナの目詰まりによって加熱ムラが発生します。ジェットオーブンは上下からの熱風とコンベア移動により、食材に熱風がまんべんなく当たりますので、均一でムラのない焼き上がりとなります。芯温の上昇も均一で食品の安全性が高まるほか、焼成の失敗による廃棄ロスが減り、製品の歩留まりも高まります。パネル操作によって庫内温度の設定もワンタッチです。
③ ジェットオーブンなら、
処理量が増え、ランニングコストもカット
赤外線式コンベア焼物機はいくつものバーナを常に燃焼させている必要があり、その分のランニングコストがかかります。バーナの洗浄ができないため、油煙によって油がたまり、バーナを傷めることから、定期的なバーナ交換も必要です。
ジェットオーブンは熱気を循環させて再利用することで、エネルギーを効率よく利用します。ジェットオーブンをソフトホタテの焼成に用いている水産加工場では、赤外線式コンベア焼き物機での加熱と比べて加熱時間が5分の1以下となり、ガス消費量と料金が約3分の1まで下がったという例もあります。また、ジェットオーブンは分解清掃、水洗いが可能※で、定期的なバーナ交換も不要です。
※ コンパクトシリーズは水洗いできません。
ジェットオーブン (FGJOA30) |
赤外線コンベア 焼物機 |
|
---|---|---|
加熱時間 | 4分20秒 | 25分 |
1日の運転時間 | 2時間 | 6時間 |
1日のガス消費量 | 8.34kg | 25.2kg |
月当たりのガス料金 | 2万16円 | 6万480円 |
年間ガス料金 | 22万円 | 73万1,000円 |
※ガス料金は120円/kgで試算
vsコンベクションオーブン
① ジェットオーブンなら、
効率よく、素早く大量調理
庫内を密閉するバッチ式のコンベクションオーブンは、扉を開けて食材の出し入れを行うため、その都度熱が庫外へ逃げ出し、温度が低下します。食材を出し入れする度に人手がかかるほか、均一にムラなく焼くためにオーブンパンを差し替えることもあり、そこにも人手がかかります。ジェットオーブンの連続調理なら、バッチ式よりも調理時間を短縮し、人手をかけずに均一な加熱ができます。
ジェットオーブン (FGJOA30) |
ガスコンベクションオーブン(FGCO2308)3台 | |
---|---|---|
調理時間 | 7分 | 12分 |
調理能力 | 1時間あたりの調理個数1,503個 | 1回の調理量360個 (1台当たり120個) |
備考 | 焼き皿に40個ずつ載せて調理 | 食材投入に30秒 食材取り出しに30秒 オーブンパン差し替えに1分 |
② ジェットオーブンなら、
ランニングコストもカット
連続加熱で大量調理が可能なジェットオーブンを活用することで、ガスの消費量が削減され、エネルギーコストも低下します。
ジェットオーブン (FGJOA30) |
ガスコンベクションオーブン(FGCO2308)3台 | |
---|---|---|
ガス消費量 | 58.2kW | 87.3kW |
3,000個調理するときの 1日のガス消費量 |
115.1kWh | 183.3kWh |
1日のガス料金 | 1,385円 | 2,200円 |
1年間のガス料金 (365日) |
50万5,452円 | 80万3,000円 |
※求める焼き上がりや運転率により、時間も変わります
③ ジェットオーブンなら、より均一に。
焼き上がり品質もアップ
コンベクションオーブンは熱風が一定方向で循環するため、境界層(冷たい空気の層)が食材表面に残ります。また庫内に残る水分により、サクサク感も出にくい特性があります。ジェットオーブンはジェット噴射加熱によるダイレクトな熱伝達と、コンベア移動により熱風がまんべんなく食材に当たることで、均一にムラなく焼き上げます。水分も吹き飛ばし、食材表面にサックリ感を出します。
vs連続式フライヤー
① ジェットオーブンのノンフライ調理なら、
ランニングコストをカット
食品工場で一般的な連続式フライヤーによる揚げ物調理では、処理能力は高いものの、油槽に大量の油を投入するコストがかかります。これに対して、ジェットオーブンを使ったノンフライ調理は、油で食材を揚げるのではなく食材に塗布するだけですので、油の使用量は大幅に減ります。
ジェットオーブン | 連続式フライヤー (FECF2082L 100リットルタイプ) |
|
---|---|---|
油購入費 (/日) |
194円 | 1万9,250円 |
廃油料金 (/日) |
0円 | 1,100円 |
1日の 費用合計 |
194円 | 2万350円 |
1年間の費用 | 7万810円 | 742万7,750円 |
※油を1日100リットル使用し毎日交換
※油を1日1リットル使用(5,000個の食材に1個2g塗布)
一斗缶(18リットル)=3,500円で計算、廃油料金は一斗缶=200円で計算(当社試算)
② ジェットオーブンのノンフライ調理なら、
油の処理にかかる時間も節約
連続式フライヤーで毎日油を入れ替えるとすると、油の投入、排油・ろ過、清掃などに時間と手間を要します。大型の機種であれば、油槽などの清掃だけで1時間かかることも珍しくありません。ジェットオーブンのノンフライ調理はそもそも油槽に油を入れたり油を抜いたりする時間が必要ありませんし、清掃も簡単です。労働時間の削減につながります。
ジェットオーブン | 連続式フライヤー | |
---|---|---|
油を入れる時間 | 0分 | 約5分 |
排油・ろ過の時間 | 0分 | 約5分 |
清掃時間 | 20分 (パーツ分解、庫内水洗いで清掃も簡単です) |
約60分 |
※当社製試算
③ ジェットオーブンのノンフライ調理なら、
付加価値のある揚げ物になります
油のうま味を感じることができ、かつ、カロリーの低い揚げ物ができるのがノンフライ調理です。ジェットオーブンは、油を塗布した食材に上下から強い熱風を当て、ノンフライ調理を上手に仕上げます。揚げ物に求められるカラッとした食感も、水分を吹き飛ばして食材を加熱するジェットオーブンですから、油で揚げた直後と同じように仕上げることができます。ヘルシー志向にマッチした、付加価値の高い揚げ物を大量に調理することができます。
製品に関するお問い合わせ
ジェットオーブンに関するご質問・ご相談は、フォームよりお問い合わせください。