駐在員レポート
不動の人気の台湾!
貴社と台湾をマッチング!

更新日:2021年04月28日
日本の九州とほぼ同じ面積に約2300万人が居住する国、台湾。
世界一の親日国であることもあり、台湾で生活する日系駐在員も、今やその数2万5千人。私もそのうちの一人として台湾に17年、ずいぶん古株となりました。
近年の台湾食事情
「台湾で料理と言えば?」と聞けば、今や日本人のだれもが思い浮かべるのは小籠包やアワビ・フカヒレといった、いかにも高級な中華料理ではないでしょうか。


ところが、台湾人にこの質問をしてみると、その返答はルーロー飯・焼きビーフン・臭豆腐・鶏の唐揚げなど、皆様々です。しかも、そのほとんどが、夜市の屋台で売られているような、私たちが想像するよりはるかにお手頃なものだったりします。いわゆる安くて旨いB級グルメです。


そもそも台湾は共働きの家庭が多く、食事も朝昼晩の三食全てを外食で済ませることも珍しくありません。一人一日の食費が300元(約1000円)で済んでしまうことも。
台湾で住まいを探すときは、近くに朝ごはんの店、夜市や路面の屋台など、「食事を買う場所」を押さえておくこともポイントだったりします。日本では考えられませんよね。
一方、台湾人の日本食人気は相変わらず根強く、この数年で台湾には日系飲食店の出店が相次ぎ、寿司・天ぷら・ラーメン・焼肉などに始まり、最近ではパンケーキや和菓子などのスイーツに至るまで、台北で買えない日本のものはもうないのではというほど。今日もできたばかりの日系飲食店には行列ができています。
例えば東京都内でラーメン店巡りをするなら、台北でやったほうが早くまわれて交通費は安く済む。それくらい、至るところに点在している状況です。
ただし、日本食レストランは台湾人の食生活にはやはり価格が多少高めの設定になるため、デイリーユーズというよりは、「たまには行きたい、一度は行ってみたい」という位置づけです。日系の飲食店も、食事の味はもちろんですが、特別なサービスがあるとか、まるで日本に来たようなインスタ映えするポイントがある、など、いかにもう一度来てもらえるか、話題になれるか、そこに生き残りがかかっているようです。
住居について
台湾で住まいを探してみると、ここにもまたいろいろな発見があります。
まずはバスタブのある住まいは本当に少なく、ほとんどの台湾人は家で湯船につかる習慣がないようです。温泉やサウナの施設もあってお風呂につかることを知らないわけではないので不思議です。
基本外食中心の台湾ですから、キッチンがない部屋もあります。そして常夏ですからエアコンは冷やす機能のみで、暖房はない部屋が多いです。
また1階部分と地下室がセットでついている部屋もたまに見かけます。これは戦時中の防空壕の名残だそうで、住まいにとどまらず、地下にも客席があるお店も大通り沿いにはよくあります。
また、少し古い建物の家庭用の間取りに多いのがセンターリビング設計。
早い話が「玄関を開けたらいきなりリビング」のタイプです。日本でも、子供が家に帰ったら「ちゃんとただいまを言ってから部屋に行きなさい」というしつけがあるのと同じで、この間取りは家族が家の中でたくさん顔を合わせることに重きを置いているのですが、台湾では一味違います。
特にこのタイプが1階にある場合、表の通りから玄関を開けるとすぐにリビングなので、ただいまーと帰ってみると家族でもないのにいつの間にか隣近所のおばちゃんが混ざってお茶を飲んでいたり、ご近所の仲間でマージャン大会が始まったり、来るもの拒まずの台湾人ならではの風景になります。
コロナ対策
2020年から世界を脅かし、人々の生活様式をも変えていきつつある新型コロナウイルス。
いまだ収まる気配が見えませんが、台湾はコロナに対する水際対策が素晴らしい、と一躍有名になり、若手のIT大臣のオードリー・タンさんは時の人となりました。
ただ、私個人としては、今回の台湾のコロナによる影響の少なさは、もう少しほかに理由があったような気がしています。それは、以下に述べる台湾人ならではの習慣です。
- ① 台湾は年間のほとんどが夏のような気候で、そのくせ百貨店やスーパーなどに入れば寒いほどクーラーが効いています。そのせいもあってか、台湾人はよく風邪をひいて、というか厳密にはひいていなくても、健康保険の自己負担割合が小さいため、熱っぽいだけでも大事をとって病院に行きます。風邪の初期症状の人でさえ、勝手に病院に行ってくれるわけですから、感染者はすぐ見つかりますし隔離も簡単。
- ② 台湾はバイク普及率が高く、車より圧倒的にバイクの数が多く、通勤するバイクの信号待ち台数の多い台北大橋の東側降り口が「バイクの滝」と名づけられ、観光ポイントになっているほどです。
そのため、空気が悪く、バイク通勤をする人も沿道を歩く人も排気ガスと砂埃を避けるため、マスクを常用している人が多いです。毎日使うものですから、洗えるタイプもたくさん売られており、観光夜市ではマスク専門のお店もたくさんあります。
マスクを強制などと言われたら、日本人は違和感がありますが、台湾人はむしろ「化粧しなくて済む」とか「つまみ食いしてもバレない」など、前向きに素直に受け取る人がほとんどです。
2つともコロナ社会の今でこそ当たり前になった習慣ですが、台湾は昔からたまたま自然にできている人が多かったため、コロナの感染を食い止める条件がたまたま運よく整っていたのだと思います。
いずれにしても、コロナ禍でも変わらない生活が送れている、ということを併せると、台湾は以前にも増して日本人が住みやすい国になったのではないでしょうか。

パイナップル畑
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フジマック台湾法人は2003年に設立、シンガポール、グアムに続き3番目の現地法人として進出し現在に至っています。
当地でも日本と同様に、厨房設備のレイアウト設計・提案・製造・納品施工・メンテナンスの一貫サービスを提供しております。厨房関係以外でも、会社設立から開業に至るまでの様々なご紹介もいたします。
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レポータープロフィール
- 竹尾 健太郎(Kentaro Takeo)
FUJIMAK TAIWAN CORPORATION - 1992年4月~2004年3月:営業本部 配属
2004年4月~:台湾現地法人 勤務